プレゼンの極意【質問対策】

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こんにちわ。プレゼンの極意シリーズも11回目になりました。今回は、質問の対策の仕方を伝授!プレゼン発表後に質疑応答はつきものです。おそらく、質疑応答が苦手な方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。質疑応答が楽になるコツをお伝えしていきます!

まずは準備しよう

18403443026_30c73a39a6_c プレゼンにおける最大の対応策は準備です。あらゆる想定をした上で発表中に準備した資料やストーリーを変更することは「大事故」を招きます。準備したストーリーを頭に叩き込んでおけば、大概の質問は余裕を持って答えられます。 質疑応答を想定しきれない場合は、誰かに見てもらいましょう。協力者に「このプレゼンでよくわからなかったことはどこ?」や「プレゼンを聞いてみて、どんなメッセージを受け取った?」など尋ねてみましょう。客観的に自分のプレゼンを見直すことができます。 そんな協力者がいない場合、以下のチェックポイントについて見直してみてください。

言葉が長すぎないか?

言葉が長すぎると、聴衆は理解できません。一文を短くすることで、簡潔に伝えることができます。言葉の長さで補うのではなく、論理的な骨格で説明を補いましょう。

論理的な穴はないか?

本シリーズの第一回目でもお伝えした通り、論理の秘訣はおしゃべりを想定することです。おしゃべり中に、相手に質問されそうなことは質疑応答に上がってきます。 例えば、あるお店で食べた料理が美味しかったという話題でおしゃべりすることを想定してみてください。相手から「どう美味しかったの?」「お店の雰囲気はどうだった?」「他にどんなメニューがあったの?」など、質問されそうだと感じませんか?すぐ想定できるような質問には対策を打っておきましょう。 これを先回りして答えをプレゼンに盛り込むと論理的になってきます。

あえて質問に回す

上記の、料理が美味しかったおしゃべりではいくらでも質問を思い浮かべられます。プレゼンでもそうです。質問は際限なく作ることができます。その質問に対して、すべてをプレゼンに盛り込もうとすると、冗長なプレゼンになってしまいます。 エレベータピッチの記事でお伝えしたように、長いプレゼンは不必要な情報まで盛りこまれがちです。プレゼンのコアとなる重要な情報を伝えるにとどめましょう。伝えたいことがまだある場合は、その内容に触れそうな質問が出てきた時に、伝えましょう。「これはプレゼン中に言わなかったことですが」などと口添えて。 以上の3点に気をつけてみてください。

その質問答える必要がありますか?

signs-1172208_1280 筆者の私が海外の学会に参加したときのことです。海外のプレゼンターたちは、要領よく質問に答えていました。 余談ですが、聞かれたい質問にはGood questionと言いながら質問に答えます。さらに、プレゼンのコアに迫る質問にはExcellent questionと言って質問に答えます。面白い文化ですね。 さて、要領よく答えていたというのは、すべての質問に答えていなかったということです。日本人のプレゼンターは、すべての質問にその場で答えることを意識しがちです。完璧にその場で答えるのはムリでしょう。際限なく質問は思いつきますから。 そして、何より、プレゼンはいろんな人が聞きに来ているわけです。やたら細かい質問に答え続けることは、時間の無駄になってしまいます。他の聴衆の時間も意識して答えましょう。 え、質問を無視するってこと?とは思わないでしょうが、うまくかわします。以下の言葉が便利です。

  • それは別途機会を設けてお話ししましょう
  • 弊社の営業担当の方がより正確に答えられますので、ぜひ聞いてみてください
  • その件は確かに弊社でも認識しておりますが現在調査中です。調査終了次第、正確な情報をもってご報告いたします。

など、その場で答えなくて済む魔法の言葉があります。 実はその場で口任せに答えるよりも、こちらのやり方のほうが、誠実に見えます。裏付けの取れている情報をお伝えするのですから、質問者も嬉しいわけです。 また、揚げ足取りのような質問にも有効です。攻撃的な揚げ足取りは、誠実に対応すると「いや、そこまでしてくれなくていい」と質問者は思います。特に恥をかかせてやろう、などという意図の質問者に対して有効です(嫌なことですが、このような意図の質問者も居るにはいます)。

まとめ

さて、質問対策は上記のように行えます。簡単ですよね?その時点で答えられないと思ったら、別途報告すればいいのですから、この時点で気が楽になります。ポイントは質問者には誠実に対応するということです。 質疑応答を恐れず、プレゼンの準備を十分にしてみてください!


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