プレゼンの極意【ダメなプレゼンになるポイント】

このエントリーをはてなブックマークに追加

普段は良いプレゼンをするための極意を記述している本シリーズですが、今回は、ダメなプレゼンについてお伝えします。 ダメなプレゼンポイントを避ければ、良いプレゼンに一歩近づきます。 ジョブズやTEDのプレゼンを目指す前に、足元を見てしっかり地固めしておきましょう。

発表編

時間制限を守らない

1-hourglass-on-newspaper 大前提として、プレゼンテーションは発表者が行うものですが、主体的には聴衆のために行われます。制限時間10分の中、11分で終わったとしましょう。1分間の時間オーバーです。 ここに10人の聴衆がいたとしたら、累算で10分間の時間を聴衆から奪ったと考えてください。 与えられた時間でプレゼンを終わらせることも一つの技術です。伝えるべき情報に優先順位をつけ、それでも盛り込めない情報は補足資料としてドキュメントで配布するようにしましょう。

視線が原稿やスクリーンに向きっぱなし

man-boy-male-read-reading-newspaper-hands画像は新聞を読んでいる写真ですが、このように原稿を読み上げるプレゼンターもいることでしょう。 よくある例です。聴衆からすると、この発表者は準備不足で自信がないように見えることでしょう。声は原稿やスクリーンの方向に飛ぶため、聴衆にとっては、聞こえにくく感じられます。 自信を持って発表するためには、何よりも準備です。資料作成から発表準備まで、どの段階の準備も怠らないようにしましょう。

一方的に話し続ける

one-1315182_640 もちろんプレゼンは質問がない限り、プレゼンターが話し続けるのは当然です。ここでいう一方的というのは、聴衆の反応を見ずに話し続けるということです。 聴衆はプレゼンターの話を考えながら聞いています。聴衆の思考内の疑問を予想して答えるのもプレゼンターの務めです。

レーザーポインターに頼る

注目してほしい部分をレーザーポインターで指し示すことは当然行われていいことです。ただし、注目してほしい部分が同じスライドにいくつもある場合は、スライドの内容を見直しましょう。1スライド1メッセージが原則です。 適度な余白と強調があれば、自ずと聴衆が見るべき部分を判断してくれます。

背景知識量が不足

library-488678_640 これも自信がない一つの要因です。どの角度から質問が飛んできても十分という状態であれば、自信を持って答えられるでしょう。自信を持ってプレゼンするか否かによって、提案の成否が変わると言っても過言ではありません。

スライド編

可読性の低いフォントを使っている

stop-shield-traffic-sign-road-sign-attention道路標識は可読性が高いフォントがつかわれている。 プレゼンはあくまで、伝えることが目的です。聴衆がスライドを見て、字が読めないなどもってのほかです。 一般的には

  • サンセリフ体のフォント(ヒラギノ角ゴシックやメイリオなど)を使う
  • 18px以上のフォントサイズを使う
  • 通常文字色は、blackではなく若干グレー(カラーコードでいうと#333333程度)にする

について配慮すると読みやすくなります。

スライドに文字ばかり並んでいる

文字ばかりであれば、Word文書で書かれた方が読みやすいことでしょう。わざわざスライドを利用してプレゼンテーションをするのですから、図表や文言の関係性など、ヴィジュアライズしましょう。 優れた図は説明を聞かずとも、その図表の表すところを伝えてくれます。インフォグラフィックなどの分野を学んでみるといいでしょう。

所狭しと情報を詰め込んだスライド

「レーザーポインターに頼る」と似たような理由でダメなのですが、情報の整理がされていません。スライド資料に重要なのは、「足し算」ではなく、「引き算」です。いかに無駄な情報を殺ぐかの方が重要です。

配色が多すぎる

情報を伝えるためのデザインでは、おおよそ4色を使うと良いとされています。 ベースカラー(背景色)、アクセントカラー(強調色)、アソートカラー(メインで使う色)、基本文字色という選色です。 また、明度が近いとコントラスト差がわかりづらいので、こちらも注意しましょう。彩度は若干暗めなものを選ぶと、見やすくなります。

PowerPointの図表をそのまま使う

社内プレゼンならまだしも、社外のプレゼンでは、PowerPointのプリセットのグラフデザインは使うべきではありません。明らかに手を抜いているように見えます。グラフのプロットやバーグラフなどのデザインは、検索すれば良いデザインがたくさんヒットします。 ヒットしたものから、自分の主張に合うデザインで図表を描きましょう。 重要なプレゼンであれば、Adobe Illustratorで作ることも検討しましょう。

まとめ

最後に、KISSという考え方をお伝えします。 KISSとは

Keep it short and simple.

の略です。 短く簡潔に、という標語だと思って覚えておきましょう。 いかがでしたか?まずは、上記の項目を侵さないように、プレゼンを練習してみましょう。プレゼンスキルは特殊スキルの一つです。誰でも上手くできるわけではありませんので、できるようになるためには訓練が必要です。 上記のようなタブーをしないところから、始めてみましょう。


この記事をシェアする

Paperdockをフォローしておすすめ記事をチェック

Copyright ©THINKPLUS Co.,Ltd. All rights reserved.