プレゼンの極意【エレベータピッチ】

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エレベータピッチ プレゼンの極意も第6弾になりました。皆様からのご好評をいただいて、ここまで続けられています。ありがとうございます。 さて、今回は、「エレベータピッチ」についてお伝えしたいと思います。

エレベータピッチ

次のようなシナリオを考えてみましょう。 elevator-a-beautiful-view-building-door-within

今日は、ついに部長に提案する日だ。準備も万端。資料作りもPaperdockに依頼し、見栄えが良く伝わるデザインのものを作成してもらった。プレゼンのシナリオもしっかり頭に入っている。 持ち時間は20分だ。 これが通れば、この案件のプロジェクトマネージャとしてプロジェクトを任せてもらえる。 そんな中、多忙な部長からの電話が。 「今日君の提案を聞く予定だったが、すまない。急な別件が入ってしまった。」 え?と驚くものの、それから10分後、社内に姿を現した部長。 「○×商社の方で、どうしても出なければならない商談が入ってしまってね。ちょっと今、君の提案の骨子だけ伝えてもらえるかな?」 予定の持ち時間は20分だった。部長は5分後には会社を出ると言っている。部長は外出準備をしながら、私の様子を見ている。 「かしこまりました。」 弊社のある20階からエレベータの中で、ジェスチャーをしながら部長に説明する。オフィスフロアから、ビルエントランスまでの時間しかなかった。 私の説明を聞き終えると部長はこう言った。 「わかった。ソレでいこう。詳しいことはまた後日聞かせてもらうとして、よく考えられたいい提案だった。」 Paperdockに依頼した資料は後日の機会に見せることになってしまったが、提案を通すことができたようだった。

さて、エレベータピッチとは、まさしく上記のシナリオ部分のような、エレベータ内でプレゼンするような、短時間でのプレゼンのことを言います。 なぜ短い時間で提案が通ったのでしょうか?架空のシナリオではありますが、こういったことはよく見受けられます。 その理由を考えてみましょう。

要点がまとまっていれば、時間は短く済む

上記シナリオのプレゼンターは準備が万端でした。シナリオでは資料もPaperdockにご依頼いただきましたが、見せる機会がありませんでした。資料の出来が良いということは直接的には、関係がありません。(今回のシナリオでは。) プレゼンターは時間がない中でも、提案に成功しました。これは資料をよく眺め、伝えたいことが何であるか、それが頭に刻まれていたからでしょう。20分の内容を、3分にまとめなければなりません。そうなると、重要なことしか、時間的に伝えられないのです。 視覚的にみやすい資料でプレゼンのストーリーを何度も確認することで、資料がなくても、頭の中ではその資料が再生していくはずです。これが重要なことです。 そして、時間が短縮されたことにより、必然的に様々な情報を盛り込む予定だったプレゼンも、重要なことだけで構成しなおしました。 良いプレゼンは、多くの時間を必要としません。 簡潔で、無駄がなく、課題を解決するためのポイントが網羅されていればそれで良いのです。

様々な場合を考えよう

本来の持ち時間を20分とすると、どうしても人は20分フルに話そうとします。 しかし、実際20分フルに使えることは稀です。 社内プレゼンであれば、なおさら、他のメンバーから途中で質問が入ることがあるでしょう。 ですから、全持ち時間の4分の3程度の持ち時間を有効発表時間としてまずは考えましょう。 最後の4分の1はロスタイムです。 エレベータピッチの良いところは、時間が短くなるにつれて、情報の重要度が洗練されていくことにあります。   そこでおすすめなのが、下記の手法です。   1-hourglass-on-newspaper

1次情報(最重要情報):持ち時間1分以内

もし、忙しい上司にプレゼンする際にトイレの中でしか、その上司と顔をあわせることができなかったら何を伝えますか?1分、もしくは秒単位しか時間が取れなかったとしたらどうでしょう? 時間でのシミュレーションが難しい場合、文章で考えると、この情報はタイトルにあたります。 文章を書く際にタイトルは最後につけるべきものです。情報の全体像を把握した上で最重要な情報がタイトルとしてふさわしいのです。端的に情報の全体像を想像させるとように考えましょう。

2次情報(重要情報):持ち時間3分程度

シナリオに置いては、1次情報+2次情報の情報は伝えられそうです。持ち時間3分で伝えるべきことはなんだろう?と考えると、イメージしやすいと思います。

3次情報(基本的な情報):持ち時間10分程度

持ち時間が10分程度あれば、このくらいのレベルまで情報の重要性を盛り込んだプレゼンができると思います。

4次情報(補足情報):持ち時間10分以上

ここまでレベルを広げてプレゼンができれば、情報を省かずに伝えることができると思います。ただし、逆に注意しなければならないことが冗長性です。   プレゼンの極意シリーズで一貫して伝えていますが、情報はシンプルに、聞き手が理解出来ることが望ましいのです。冗長で整理されていない情報を聞き手に伝えることは、もはや罪です。持ち時間が長いからといって無駄な情報は入れるべきではありません。 このように、「時間がもし○分しかなかったら?」と持ち時間を短縮していき、情報の重要度を精査してみましょう。 また、以前から申し上げておりますように、人は既知情報は聞き入れやすく、未知情報は聞き入れにくいので、その情報の流れを踏襲してください。その上で、上記のように情報の重要度レベルを考えてみましょう。 きっといいプレゼンができるはずです。 さて以下余談(宣伝)です。

後日−。 「この前の骨子と、今回の詳細なプレゼンで、このプロジェクトは君に任せたいと思う。」「ありがとうございます。」 「ところで、この資料の出来が良かったのだが、君が作ったのかね?」 「いえ、これはPaperdockという資料作成代行サービスを利用しました。インフォグラフィックという伝わりやすいデザインの知識を使って、プレゼン資料を作成してくれるようでしたので、自分の情報の整理もできますし、何より部長も見ていてわかりやすいかと思いまして。」 「なるほど、Paperdock。かなり見ていてわかりやすかったよ。今度の役員会議の資料をPaperdockに依頼してみようかな。」 「それでは是非こちらにお問い合わせしてみてください。」 「わかった。それでは本プロジェクトの成功を期待しているよ。」 「かしこまりました。ありがとうございます!」

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