共感を呼ぶプレゼンストーリーを考える!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

資料作成のPaperdockです。みなさん東京オリンピックの招致プレゼンテーションはご覧になりましたか?各パートをパラリンピアンや安部首相、当時都知事の猪瀬さん、滝川クリステルさんの「おもてなし」はよくテレビでも放送されていましたね。 さて、この招致プレゼンが上手くいった秘訣とも言われている、共感を呼ぶプレゼンを考えてみましょう。

共感を呼ぶとは?

movie-reel-projector-film-cinema-entertainment 映画がヒットする要因として、ストーリーがわかる、共感できるというものがあります。難解なストーリーでは広く受けるということはむずかしいですよね。 映画でも大ヒットのストーリーを見てみると、どういうストーリーが好まれるのか、わかってきます。おおよそ、次のような展開が好まれそうです。

  • はじめに自分に足りないことなどを認識する(敗北などによって)
  • その困難を乗り越えるために、工夫や努力をする描写
  • 満身創痍ながら、困難を乗り越える

このような、もはや展開としては「お約束」といってもいいストーリー展開が多いでしょう。 これは資料作成時に、ストーリー構成を考えるのにも使えます。

東京オリンピック招致プレゼンテーション

まさに、この展開になっていました。最初の登壇者はパラリンピアンの佐藤選手。 https://www.youtube.com/watch?v=kL8p2Dw2Ayk 自分の経験を踏まえながら、骨肉腫になり、その困難をスポーツによって乗り越え、そしてスポーツの力に気づいた。と発表しています。 まさしく、先ほどのストーリー展開に沿っているといってもいいでしょう。

ビジネスでは、やりすぎないように

ビジネスで自分の苦労話を延々としてしまうと、逆にしらけてしまうこともあります。とくに、その困難が、ありふれたものである場合、注意が必要です。いかに言葉で演出して見ても、事実を倍の大きさに誇張してしまえば、それはもう嘘になってしまい、逆に聴衆に不信感を与えてしまいます。 あきらかに、世界にインパクトをあたえるようなものでも、スマートにつたえてください。 それも、苦労したという過去の話をするというよりは、挑戦した、と未来志向的に話すことがおすすめです。

Appleのイベントでも

毎年二回は開催される、Appleのイベントでも、「この実装は非常に難しかった。でも必要なことだから、進めるしかなかった」とスマートに苦労した話をおえ、いかにチャレンジしたかということを重視して伝えています。

東京オリンピック招致プレゼンの全体構成

これも効果的な構成でした。ひとつひとつの話は、先ほどのストーリー構成担っていますが、全体のシナリオ構成もよく練られています。 はじめに、先ほどのパラリンピアンの佐藤選手が、聴衆の感情に訴えかけるプレゼンをします。その後何人か、さらに続けて、感情的な訴えのプレゼンを続けます。 その後、実際の状況などのデータを交えて、論理的にいかに東京がオリンピック開催地に適しているかという説明の補強をします。 さらに、最後に、また感情に訴えかけるプレゼンをすることで、聴衆の読後感ならぬ「聴後感」を共感性の高いものにします。 感情ー論理ー感情 という大きな構成になっています。

共感性は好意をあげる

11984559914_7bf4545c04_c なぜ、共感性が重要なのかというと、それは聴衆の好意を抱き込むことができるからです。 たとえば、あなたが南米に旅行に行ったとしましょう。現地で同じく旅行に来ていた日本人に出会いました。これは「日本人」という共通性・共感性にたいして好意を持つことになります。旅行した現地で出会った日本人と日本人同士がカップルになるなんて話、聞いたことありますよね?まさしくあれが、共感性のなす技です。

プレゼンは論理的であればいいわけでもない

プレゼンは、論理的になっていればいいわけではありません。また逆に、感情に訴えるエピソードが秀逸でもダメです。論理と感情は両輪だと考えてください。 どっちも納得しない状態では、人は動きませんから、資料作成時には、感情に訴えるパート、論理的なパートを考慮して見ましょう。 今までと一味違った資料作成・プレゼンテーションができるはずです。ぜひ、資料作成では、どこで共感させるか、どこで説明的になるかの強弱をつけてみてください。


この記事をシェアする

Paperdockをフォローしておすすめ記事をチェック

Copyright ©THINKPLUS Co.,Ltd. All rights reserved.