資料作成のストーリー作りは4コマ漫画を参考にしよう

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こんにちわ。資料作成をする際に、ストーリーを描くことは必須です。どんな流れにするか、重要な情報は何かということを考えながら資料作成を行うことでしょう。 今回は、そのストーリーを作成する際に、「4コマ漫画」を意識しようというお話です。

4コマ漫画はストーリーテリングの基本

2014102522490860e 漫画家、手塚治虫さんによると、

4コマ漫画は起承転結を求められるため、漫画の筋書きの基本になる。

ということです。 名プレゼンターたちの資料も実は起承転結になっていることが多いです。スティーブ・ジョブズのプレゼンも起承転結ベースでストーリーが作られています。

プレゼンにおける起承転結

1. 起:社会背景などの問題提起

あなたがプレゼンを行うということは、聴衆に向かって何かしらの提案をするということです。提案する時の情報の流れは、旧情報(聴衆にとって既知)から新情報(聴衆にとって未知)に流れていきます。 ここで、いきなり「こんなものを作ったから使ってくれ」では、聴衆はポカーンと迷子になってしまいます。 例えばiPhoneの発表プレゼンでジョブズはまず、iPhoneを紹介するようなことはしていません。 MacやiPodなど、こういう製品がAppleからは出てるんだといい直します。 冗談を交えつつも、世の中に出ているスマートフォンはキーボードつきだったり、スタイラスで操作したり、「全然スマートじゃないよね」という問題提起をするわけです。

2. 承:ターゲットの問題を確認

ターゲットの問題はジョブズに言わせれば「スマートじゃないスマートフォン」な訳です。確かに、操作するとき、もっと使いやすければなぁと聴衆は思いなおすわけですね。 簡単に言うと、現状の不満を煽るわけです。次に解決策を言うためですね。 元来、この「承」は「起」を深掘りするようなセクションです。「起」でこういう問題あるよね?と言って、「承」で、それはこういうことに起因しているんだ、と深掘りします。

3. 転:ターゲットに解決策を提示

ここで、煽った不満を解消します。聴衆のネガティブなイメージを一気に払拭します。この時のワーディングがスティーブ・ジョブズは一流ですよね。 iPhoneの発表プレゼンでは、 41b25b0e56b212a90067daca4a370b34

どう操作する? マウスは無理だ。スタイラスか? ボツだ。誰が望む? すぐなくしそうだ。スタイラスはやめとこう。みんなが生まれながらに持つ世界最高のデバイス、指だ!

と言って、操作は手でできるという解決策を提示しています。 ここで、聴衆は拍手喝采です。見事に現状の「スマートフォン」に対する不満を払拭しています。

4. 結:解決策の予想される効果を伝える

iphoneよって、聴衆の生活をどう変えるか。Macを持ち歩かなくていい、音楽もこれ一台。電話もできる。そういう生活ができることを伝えます。 聴衆は

  • 便利だ
  • スマートだ
  • 使ってみたい!

と思ったかどうかはわかりませんが(笑)、少なくともプレゼンのビデオを見た私はそう感じました。  

起承転結は4行からなる漢詩(絶句)の構成をなすもの

起承転結は日本人が学ぶストーリー構成で最も有名

これは小中学校で習った方がほとんどではないでしょうか。文章に起承転結を用いることは、実際には難しいところもあります。 ただし、プレゼンを骨格を決めるには十分な効力があります。起承転結はストーリー構成のフレームワークと言ってもいいでしょう。 英語ではパラグラフ・ライティングという構成が一般的です。

  1. 序論(Introduction)
  2. 本論(Body)
  3. 結論(Conclusion)

という構成です。しかし、起承転結も、承・転がBodyに含まれていると見なせば、パラグラフ・ライティングと類似した構造になります。 慣れたフレームワークでストーリー構成を考えたほうがいいでしょう。 慣れていない新しい考え方は、一種のストレスを与えます。パラグラフ・ライティングに慣れていない場合は、起承転結を利用しましょう。

実際に描いてみる

532cc090-s 出典:http://blog.livedoor.jp/kusarioni-oekakisiyou/archives/5874353.html 漫画家でなくても、4コマ漫画を練習してみてはどうでしょうか。精密な絵を描く必要はありません。時間的にもそれは難しいでしょう。 あくまで、プレゼンの資料作成に使うためのものですから、ざっくり、丸や資格で何を配置するかというレベルのものでいいのです。 ちなみに、これは、スライド1枚ごとにレイアウトを決める際にもいい練習になりますので、ぜひやってみてください。  


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