背景色は定番の白?押さえておきたい資料の背景色
こんにちは。資料作成のPaperdockです。 秋も深まり、冬の到来ももう間近ですね。 さて、今回は背景色についてお伝えします。いつでも白がいいわけではありません。背景色にもこだわりを見せることで、クオリティをぐっとあげてみましょう。
背景色「黒」を選ぶ
背景色が黒の場合、夜景などの暗いトーンの画像がとても映えます。 もちろん、黒背景色に白文字もカッコよく見えますが、黒背景色に白文字のいいところは、まぶしくないということです。黒文字に白背景よりも、テキストが浮きだってみえますので、黒背景を選ぶことは聴衆にも負担がないデザインになります。
Appleのイベントでは現CEOのティム・クックも上図のように黒背景のグラデーションを使っています。
「黒」と単純にいっても黒すぎるとよくない
「黒」が意味するところは、広いですね。カラーコード#00000は使わない方が良いとされています。 黒すぎると逆に視認性が悪くなるためです。真っ黒を選ぶのではなく、若干青みがかった青や、濃いグレーを選ぶことで、みやすさも担保しましょう。
自然界にある色が目に優しい
カラーコード#000000のような真っ黒というのは、自然界ではなかなかお目にかかりません。 黒に限らず、赤、青も、真っ赤、真っ青だとギラギラして目が痛くなってきますし、視覚情報としてノイズになります。自然界にない色というのは、逆に目を引いてしまうのです。 近年までに「フラットデザイン」というデザイン概念が流行りました。それ以前はスキューモーフィズムという画面上で立体感をだして、あたかも本物かのように描かれていましたが、フラットデザインはその逆で、影もつけず、グラデーションもつけないという自然界にはないデザインでした。 それが流行りましたが、現在では、フラットすぎるデザインは見かけなくなって来ています。
現在はフラット2.0もしくはマテリアルデザイン
特にWebデザインの業界では、フラットすぎるデザインは、どこがボタンとしてクリックできるのか、またデザインが際立ってしまって、コンテンツにノイズが混じってしまうなどの短所がありました。 現在はフラットデザインにも影をいれたりすることで、調和的なデザインになっています。 参考:
http://photoshopvip.net/88600
気をつけたい印刷のこと
背景色が黒の場合、スライドをそのまま印刷してしまうと、黒背景になるため、大量にインクを使ってしまうなどの弊害もあります。 ただし、これはツール側である程度制御できます。 ### Powerpoint編(Office2011 for Mac)
パワーポイントの印刷ダイアログで、出力の選択ができます。
ここをグレースケールに変更すると、印刷プレビューにあるように、背景色の黒は白くなり、文字色も黒に変更されていることがわかるかと思います。
Keynote編
Keynotedでも背景色を印刷しないオプションが付いています。 印刷ダイアログにおいて赤枠で囲ったチェックを外してみると、上手のようにプレビューで背景色が覗かれていることがわかります。
もちろん良いのは配布資料を用意すること
これもなんどもPaperdockコラムではお伝えしていますが、プレゼン資料をそのまま資料として印刷すると言うのはよくありません。時間がないときに、補足資料がつくれないときのみ、上記のように印刷オプションを変えましょう。 配布資料があればのびのびとプレゼンできます。伝え漏れたことは配布資料がカバーできるからです。 ですので、なるべく配布資料は用意しておきましょう。
白背景も注意
定番化している白背景ももちろん気をつけたいことがあります。上記で述べたように、「真っ白」は目に痛いのです。なるべき、白みを押さえた色を選びましょう。たとえば、薄めのクリーム色、白っぽいグレー、サービスによっては、白に近い緑など、強い一色にならないようにする配慮が、聴衆に情報を伝える上で重要です。
オススメの使い方
背景色はうまく変化させることで、伝える内容のセクションが変わったことなどを表すことができます。 明日から取り入れられる方法としては、「
グラフや写真がメインのページでは黒背景にする」とよいでしょう。 ぜひ、背景色をうまくつかって、情報をうまく伝えられるようにしてみてください!