こんにちは。資料作成のPaperdockです。
本稿の主題は「統計」です。ビジネス文書やコンサルティングサービスでは、よく統計情報を扱うことが多いとおもいます。
プレゼンターの主張が、空想のものではないということを示すためにも、裏付けのソースとして統計データを入れることはよくありますよね。
しかし、統計のデータのとりかたや、そのデータの真偽を確かめることに関しては、自信のない方も多くいることでしょう。
そこで、今回は、「統計再入門」というかたちで、無料でつかえる統計学の入門サイトをご紹介します。
あなたの作成資料が、堅いロジックのうえに成り立つものになること、請け合いです。
総務省統計局や、各地方自治体では、子供向けのコンテンツを配信しています。
出典:なるほど統計学園(http://www.stat.go.jp/naruhodo/index.htm)
おすすめは、「サイトの歩き方」ページをみてから、どのコンテンツを見るか決めることです。
こちらはこどもむけの内容ですが、かなり基本的な内容から学ぶことができます。子供向けでも気にすることはありません、わたしも何度も見返し、見るたびに発見があります。
つづいて、同じく統計局が公開しているYoutubeの動画です。
第一回の動画を上げておきます。興味のある方は、ぜひ、以降の動画を見てみてください。
さらに統計局はgaccoというNTTDocomoのサービスと提携して統計の講座を公開するようです。
こちらにあるように、無料で動画にていつでも受講することができます。
私も受講登録しています。今から楽しみです。
http://www.toukei.metro.tokyo.jp/manabou/tyuu/ma1204t001.htm
中学生向けのリンクを貼っておきました。
こちらは、統計学の導入から始まって、最終的に、自動販売機をどこに設置するのがいいか?という統計的な戦略の立て方まで考えるコースになっています。コンサルタントとして、頭の体操にいかがでしょうか?
代表例として東京都のWebサイトを提示しましたが、統計局のリンク集によると、様々な地方自治体が統計情報のWebサイトを公開しています。
ビジネスの主張では、より誇張された結論を求められることも多いでしょう。巷で出回っている記事にも、統計データの扱い方が不明瞭なものがおおいです。(例えば平均年収の額、というデータで「平均」が意味するものはなんでしょうか?)
政府が発表するe-statの情報や、経済産業省の子供向け工業・商業統計ページも参考になることでしょう。
統計データの説得力は凄まじいものがあります。統計データは自分の身の回りだけでなく様々な人や集団からデータを取っています。ですから、数の力で主張を強めることもできます。
だからこそ、統計は細心の注意を払って利用しましょう。間違った使い方をすると、デマを広げることになってしまいます。
たとえば先ほどの平均年収の額についてですが、東京都港区在住の人の平均年収は902万円らしいのですが、この中には、とびきり年収が高い人もいることでしょう。芸能人も多く住んでいる街ですから。
そこで、平均と言われると(200万円 + 300万円 + 400万円)/3 = 300万円 という「相加平均」が思い出されますが、年収のようにばらつきが多いもので、相加平均をとっても、それが港区の平均年収の実情を表せているかというとそうでもなくなります。
ですので、データの取り扱いを正しく覚え、諸刃の剣となる統計を賢く使いましょう!
参考記事:平均にも種類がある?!