若手コンサルタントに捧ぐ!バッドノウハウ〜その2〜

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資料作成のPaperdockです。前回同様、今回も、バッドノウハウについて記述していきます。前回は資料作成に関するバッドノウハウのうち、特にパワーポイントを作成する段階のものをご紹介しました。 今回は、作成した資料を無駄にする発表についてのバッドノウハウです。これをしてしまうと、あなたの資料作成が水の泡と消えます。 順を追ってみていきましょう。

スライドを見ながら話す

これは一番多いでしょうね。緊張しているのはわかりますが、そっぽを向きながら会話しているようなものです。聴衆に対しても失礼ですし、そもそも、声は前に響きますから、スライドを見ながら話すと、聴衆に背中を向けて話すことになります。絶対にやめましょう。

練習を重ねれば緊張しなくなる

スティーブ・ジョブズがイベント前に発表練習を3ヶ月続けたというのは、有名な話です。第一弾の目安として、そらで発表できるぐらいには内容を暗記しましょう。 「次なんだっけ?」という不安からくる緊張がもっとも大きな割合を占めます。あなたが考えたプレゼンストーリーですから、おぼえていられるはずです。そして、すらすらと発表できるくらい反復して練習しましょう。   これは最も多いバッドノウハウですので、プレゼンを成功させるためには、いの一番にやめるべきです。

成功に集中している

プレゼンを成功させられるのは、もちろん素晴らしいです。しかし、そのプレゼンは独善的です。なぜなら、もっとも優先し、集中されるべきは聴衆が理解し、納得することだからです。あなた自身の成功の可否は二の次です。 ですから、「プレゼンを成功させる」のを目標にしないようにしてください。この目標は、プレゼンターに妙な緊張を強いらせます。上手くこなすよりも、聴衆に提案を届けるという目標にひたむきになりましょう。こう意識すると、聴衆は、「私たちのために、わかりやすく話してくれている」と感じられます。このようなムードが会場に漂えば、多少、言葉を噛んだところで、それは失点にはなりません。 hayashi (出展: http://seesaawiki.jp/imadeshoimadesho/d/%C0%A4%B3%A6%A4%CE%CC%BE%C3%F8

塾の講師はいい見本

プロの塾の講師は、授業というプレゼンテーションを毎日おこなっていると言えるでしょう。 林修先生などは、塾講師として有名な方ですが、テレビでもそのプレゼンテーションスキルを発揮されていますね。

  • 難しいことをわかりやすく
  • 聴衆の理解が及ぶ範囲に落とし込み
  • 最後にオチをつけて笑わせる

ここまでできれば、プレゼンテーションスキルも相当高いといえそうです。 二番目の聴衆の理解が及ぶ範囲に落とし込むというのはどういうことでしょうか? 理解と書きましたが、「興味」の範囲に落とし込むことも重要です。 塾講師の例で言えば、「数学」を教科書だけ読んでいるだけでは、学生は面白くありません。ここで、塾講師の腕の見せ所となるのですが、「この数式は発展させると、ポケモンができる」などというと、学生の食いつきはよくなります。 事実を事実として話すだけでは、聴衆の興味を引くのは難しいでしょう。聴衆の興味を狙った話をするには、もちろん背景知識まで造詣が深くないと困難です。プレゼン内容に関しては、会場でだれよりも詳しくなっておきましょう。

機材チェックをしない

microphone-active-talk-conference-meeting-audio 結構盲点になるのが、機材チェックをしないケースです。社内の機材であれば、確実にチェックしましよう。とくにパソコンがMacとWindowsかで、表示が変わって来る場合もありますし、プレゼンテーションツールによっては上手く表示されなかったり、アニメーションが動かない場合もあります。 ただし、機材チェックは動作確認のためだけではありません。不安を一つ取り払えます。

機材チェックにより、本番の想定ができる

機材をチェックできるのであれば、会場を下見できていると考えられます。現状、アプリケーションは様々なデバイスに対応できるようになってきています。しかし、確認することで、安心を買えるならやらない手はありません。 同時に、広い会場の場合は、資料作成へのフィードバックも可能です。後ろの方の席の人が、小さな文字が見えない、人数が多い場合にはゆっくり話すことが求められる、シナリオをコンパクトにしなければならないなど、多くの示唆をフィードバックとしてうけられます。   上記のような意識でいると、むしろ自分が緊張し、せっかくの作成資料の本懐を発揮できなくなってしまいます。注意して見てください。

作成した資料が正しいと断定する

プレゼンに質疑応答は、つきものです。質問者から想定外の質問を受けた際に、本意ではない事柄を伝えてしまうケースもあるでしょう。作成した資料は、あなたが一生懸命作った素晴らしい資料ですが、ひょっとすると間違いも含まれているかもしれません。その際には、質問者の指摘を、真摯に受け止めましょう。真摯に受け止めない場合「誤報を伝える人」という印象がついてしまいます。そのような印象は避けたいですよね。

認知的不協和に打ち勝とう

人間は矛盾を嫌う動物です。ですから、「苦労してつくった資料が、いいものでないわけがない」と思ってしまいます。これを認知的不協和と言います。 資料を苦労して作成し、何度も練習するごとに認知的不協和に陥る傾向は強くなります。客観的に自分の資料がどう見られるか、自分のプレゼンがどのように受け取られるかという自己評価は厳しくしましょう。

積み重ねる目標設定をしよう

これはバッドノウハウというよりは、アドバイスです。1293868227 (出展:http://blog-imgs-72.fc2.com/x/x/x/xxxkaigaixxx/1293868227.jpg) 二番目のバッドノウハウに関係しますが、目標設定は、積み重ねるものを選びましょう。 たとえば「プレゼンを成功させる」は「失敗する場合がある」ので、挑戦をしなくなります。積み重ねる目標設定とは、例えば、「プレゼンの練習を本番までに50回する」という設定をします。もちろん背景には、プレゼンには成功がありますが、50回の練習は、確実に自分でもでき、かつ成功率を上げる効果的な手法となります。 イチロー選手は「打率4割」を目標にすることがないそうです。その代わり、「安打数」を目標として設定します。これにより、下がることのない目標を常に追い続けているようです。 プレゼンに限らず、ビジネスの全てにおいて、有効な目標設定ですね! ぜひ取り入れて見てください!


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