こんにちは。資料作成のPaperdockです。
今回はプレゼン時の聴衆の集中力と注意力について記述します。あなたがプレゼンをするときにも、そしてプレゼンに向けて資料作成をする際にも、この話題は有用でしょう。
注意力・集中力があなたのプレゼンに向かなくなってしまったら、聴衆はあなたのプレゼンを持ち帰ってくれません。その場限りで記憶に残らず、終わってしまいます。あなたのプレゼンを持ち帰ってもらうためには、聴衆の集中力や注意力の変化を気に留めておくべきでしょう。
さて、実際のシチュエーションをプレゼン形式で考えてみましょう。
として以下の小話をお読みください。
P「本日はお集まりいただきましてありがとうございます」
P「本日みなさんにお話しさせていただくのは、あなた方聴衆の集中力と注意力についてです。みなさんはふだん様々な『情報』に当てられています。でも、それには気づいていません。単純に外界からの情報刺激が多すぎて処理できないからです。」
P「そんなことはないと思った方もいらっしゃるでしょうか?ではみなさん、わたしのプレゼンを聞きながら、となりの席の方のネクタイの色や上着の色を思い出せるでしょうか?」
P「おそらく、みなさまは既に隣の席のかたのネクタイや上着は目にしているはずです。でも、そこに注意力を払っていないこともあって、簡単には思い出せないのではないでしょうか。」
P「と、私が言った途端、みなさんの注意力は、隣の方のネクタイや上着の色に注意が行きましたね?」
P「では、隣の方を確認して観てください。(急に場内暗転)おやっ、照明が誤作動していまいました。少々お待ちください。」
P「(照明が明るくなり)さて、じつは、この照明が暗転したのは演出の一部です。先ほどまで私はネクタイをつけていたのですが、その間に外してみました。私がつけていたネクタイの柄を答えられる方はいらっしゃいますか?」
さて、ちょっとしたトリックを交えながらシチュエーションを描いてみました。おそらく、プレゼンターのネクタイの色を注意深く観ていた人でないと、最後のプレゼンターの質問には答えられないでしょう。
集中力は上記のように、「目標・目的」のものにたいして、視覚や意識を調整します。
たとえば混雑した場所で、友人を探しているとき、似たような背格好の人に目がいってしまうという経験はあるでしょう。それが集中力と注意力による調整です。
上記のように集中力と注意力によって、出来事が意識に上るかどうかが決められます。そこで、あなたのプレゼンを邪魔してしまう出来事をあげてみます。これは、あなたのプレゼン以外のことです。
これがあなたのプレゼンを阻むものです。
立食パーティで食べ物が周りにある状態でプレゼンされても、たべものが気になってしまいますよね?また、脅威に関しては、例えば地震や火事など、警報が鳴るだけでもはやプレゼンどころではないでしょう。
人の顔というのは、良くも悪くも利用できます。人の顔は注意を最も引く対象です。脳はそのようにできていますので、効果的に使うことで、注意力を促す方法としても利用できます。
作業記憶というもので、これはスポットライトをあてている状況と似ています。暗がりの中、スポットライトを当てているとき(注意力を向けているとき)はそれがなんであるかわかりますが、スポットライトをずらした途端に、そこに何があったか見えなくなってしまいます。
ワーキングメモリーではそのスポットライトの数は3〜5台ほど。ですので、集中や注意力を向けられる対象は3~5つまでとなります。
厳密に単語で三つというわけではありません。関連のあるものどおしは一つとしてカウントします。ですので、あるかたまり(チャンク)の単位で3つから5つが望ましいでしょう。
これによって、プレゼンの構成も3つから5つにした方がよいことがわかります。
まとめです。まず集中を途切れさせるものは排除しましょう。
でしたね?
さらに、おおよそ、3つのチャンクにしましょう。別の研究では、3〜5のうち、とくに4は覚えにくい数字だとされています。3は数量的にも、知覚的にも覚えやすいので、3本柱の構成でストーリーを作ることをおすすめします!(入りきらない場合は、5本柱の方がいいでしょう。*「5」という数字は、たいていの人々にとっては、4よりも馴染みの深い数字です。指の数が5本のため。)
上記ノウハウを生かして資料作成・プレゼンをしてみてください!