プレゼンハック:声の使いかた

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資料作成代行のPaperdockです。

皆さんは、NHKの「スーパープレゼンテーション」という番組をご覧になったことがありますか?

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出典:http://www.nhk.or.jp/superpresentation/about/index.html

様々な分野の著名人が、プレゼンテーションを行う番組で、たとえば海外の研究者が恋愛における数学なんていうお題で話したりしています。

どの回を見てもプレゼンの参考になる番組です。上の動画のように、TEDからフィーチャーされることが多いですね。

さて、スーパープレゼンテーションをみていると気づくことがあります。

それは話者の声の使いかたがうまいということ。

本稿では、声をどのように使うと、聴衆にどのように聞いてもらえるのかをお伝えしたいと思います。

声低く語れ

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画像は、システィナ礼拝堂の壁画、最後の審判ですが、作者である天才ミケランジェロの墓碑銘にも「声低く語れ」とあります。

声を低くして話すことで、話す内容に対し、凄み、説得力が与えられます。

重要なことは声低く語れ

これを覚えておくといいかもしれません。

早口はエキサイティングの素

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プレゼンでは、早口はいけない。聴衆には聞き取れなくなる。とはよく言われることですが、早口も使いよう。

矢継ぎ早な大きな声で早口を話す場合は、その話ぶりの躍動感や、緊張感に聴衆はエキサイトします。この製品が素晴らしい、このプランのここがすごい、など聴衆を沸かせたいときにあえて使ってみるもの一つの手です。

もちろん、噛んでしまうとせっかくのエキサイティングなプレゼンが台無しになってしまいますので、リハーサルは多くこなす必要がありますが。

緊張して早口になる場合

プレゼンではよくあることだと思います。気づかぬうちに早口になってしまいますね。

この意図せぬ早口を改善する方法は以下の三つです。

  1. 深く呼吸をする
  2. 一語一語しっかりと発音し、語尾や冒頭をごまかさない
  3. 2秒くらい沈黙してもいいと考える

この三つを心掛け、意識することで、緊張による早口はだいぶ改善されるはずです。とくに3番目は、沈黙が2秒くらいあったとしても、意外に聞き手は気にしないものです。

プレゼンターにとっての2秒はとても長く感じられますが、沈黙を埋めようと口を走らせるとどんどん早口になっていきます。2秒くらいは「間」だと思ってもいいでしょう。

これによって、意図的に早口をつかえるようになります。

ささやき声が注目を集める

聴衆に伝えようとして声を荒げてみる、というのは得策ではありません。

ちょうど「北風と太陽」の寓話が示すように、聴衆の注目を集める場合には、静かに語るのが良いでしょう。

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大声でむやみやたらと話しても、やかましいと思われて、むしろ聴衆は聴く気が失せていきます。

小声で話すことで、聞き漏らさないように注目してくれるわけです。

 

こんなエピソードがあります。

ある塾の講師が、いつも大きな声で講義をしているときは、生徒の理解度が低かった。あるとき、たまたま風邪をひいて、大きな声を出せない講義では、生徒の理解度が高まった。

生徒たちは、講師の声を聞きもらせないようにと、耳をすませて講義を聞いたのです。その結果、普段よりも集中して受講でき、理解度が高まったというわけです。

声低く語れと合わせて使うとより効果的。

高い声は感情が踊るシーンで

これも、早口と同じ場面で使ってみましょう。

いまではもう解散してしまったSMAPの番組での登場やコンサートなどを想像してみましょう。

観客たちは「キャーーー!!」と歓声を上げています。すごく高い声を出していますよね。こんな高い声で普段話すわけではないですから、感情が高ぶると声は高くなります。

通り一辺倒で抑揚もなく、声のピッチ(高低)も変わらずにプレゼンしてしまうと、聴衆は眠くなってしまいます。

お坊さんの読経がいい例です。抑揚なく、ピッチも変わらず、一定のトーンで発せられる声は、確かにメンタルフルネスには良さそうですが、プレゼンには向かないのです。

最後に、声の使い方を実例も含めて分かりやすく紹介している動画を掲載します。

参考にしていただければ幸いです。

 


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