プレゼンの極意【分かりやすい言い回し方】

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プレゼンの極意シリーズ、今回は、分かりやすい言い回し方について考えてみましょう。本シリーズで口を酸っぱくしてお伝えしている、「聴衆のためのプレゼン」「伝わってこそのプレゼン」を考えると、表現は分かりやすいに越したことはありません。

分かりやすい言葉とは?

man-text-messaging-on-wooden-tableold-phones-telephones あなたにとっての分かりやすい言葉と、20代の若手が分かりやすい言葉、専門家が分かりやすい言葉というのはそれぞれ違います。それぞれ分かりやすい言葉とは、使い馴染みのある言葉であり、また、聞いて想像しやすい言葉です。 60代以上の方が「電話」と聞いたら、固定電話を思い浮かべる方も多いでしょう。 10代の人が聞くとどうでしょうか。おそらく「スマートフォン」を思い浮かべるのではないでしょうか。ここに言葉のミスマッチがあります。 10代の共通認識と60代の共通認識は違います。 一つ笑い話ですが、ある会社で、新入社員がEcxelを開こうとした際に、アプリケーションをダブルクリックするのではなく、画面をタッチしたという逸話があります。 スマートフォンの普及によりタッチデバイスは当たり前になりつつありますから、「開いて」と言われた新入社員がそういう行動を取ってしまうのも、無理からぬ話です。 さて、こう言ったコミュニケーションミスマッチを防ぐためにも、分かりやすい言葉で、プレゼンしましょう。

想像しやすい表現をする

14386417851_7077698f76_c よく、コンサルタントは「数字を使え」と言われます。具体性を持たせて、問題解決を追求するためには当然のことです。 数字を使った上でも想像しやすい表現はできます。 例えば、ユーザーシェア「50%です」という言葉を使いたい場合、補足として、「つまり二人に一人は使ってくれています。」というとどうでしょうか。直感的に、「そんなに使ってもらえてるのか!」と感じられるのではないでしょうか。 特にその数値が一般的には多いか少ないか、わかりにくい場合には有効です。 「私は、この一年間で1000時間勉強した。」というと何だか過ごそうです。広告的にはこういう言い回しはかなり印象が良く見えますね。「ビタミンC3000ミリグラム配合!」なんていう広告文句もすごそうに聞こえますよね。 ただ、事実は事実としてフラットに伝えなければならない場合は、こう言った印象操作はしないほうが良いと思います。聞き手の期待値が上がることは、悪いことではありません。しかし、コンサルタントが期待値を無駄に上げてしまうと、プロジェクトのゴールがかなり遠くなってしまうことがありますので、自分の首を絞めないよう、注意が必要です。 さて、1000時間勉強したという文言は1日あたり3時間未満の勉強時間で到達します。こちらの方が、物差しが身近な分、理解しやすいでしょう。 まとめると「聞き手にとって身近な物差しで語れ」といったところでしょうか。

難しい言葉にはたとえを

young-businesswoman-using-mobile-phone-and-laptop-in-office パソコンを買いに行ったときによくスペック表が書いてありますよね。一般の方にはよくわからないこともあると思います。 メモリ?ストレージ?CPU? 今でこそわかる人も増えてきましたが、通常使うことはないでしょうね。こういう言葉は説明が必要です。 例えば以下のようなたとえをしてみるとどうでしょうか。 メモリというのは、デスクの机の広さだとたとえられます。広いほど、いろんな作業をしやすいですね。メモリ8Gと16Gでは、机の広さが16Gの方が広いので、複数の作業をしやすくなります。 ストレージというのは、引き出しとたとえられます。デスクの引き出しが大きいほど、多くの書類を入れることができます。転じて、外付けのハードディスクなどはオフィスにあるキャビネットといったところでしょうか。デスクの引き出しに仕舞えなくなった書類を入れるために使います。 CPUは作業者の頭の回転の速さと言われたりします。処理の速さは机が広くても、引き出しが大きくでも変わりませんよね。やりやすいというだけで、一つずつの作業速度は、作業者によって変わってきます。 このように、身近なもので例えるとよりわかりやすくなりますね。 数字も、難しい言葉も、想像しやすくすればわかりやすく、聞き手はプレゼンの内容を集中して聞くことができます。

身近なものに注意

young-businesswoman-using-mobile-phone-and-laptop-in-office2 さて、ここで注意しなければならないのは「電話」問題です。つまり、身近なものの例えが実は様々な人の共通認識ではない可能性ももちろんあるわけです。 先ほどの、オフィスのデスクでの例えばなしも、小学生には伝わりにくいかもしれません。 究極的には共通認識を合わせることは不可能だと思ってください。そこであなたが確認するべきことは、聴衆の客層や自分のプレゼンのターゲットを確認することです。 「誰のためのプレゼン?」「誰が理解出来るプレゼン」を明確にしてください。そうすればわかり易いつもりで用意していた説明も省くことができます(わかっている人には無駄な説明になりますから)。

まとめ

いかがですか?あなたのプレゼンを見直してみましょう。あなたのプレゼンを聞いてくれる人は誰ですか?あなたの言葉は、聞き手は理解してくれますか? ぜひ、聞き手に理解出来るプレゼンを心がけてみましょう!


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