なぜあなたのプレゼンは聴衆をうごかせないのか?

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こんにちは。資料作成のPaperdockです。

本稿では、あなたのプレゼンがなぜ聴衆の心を動かせないのか、について記述していきます。

名プレゼンと言われるプレゼンでは、感動、情熱、緊張、ユーモアが含まれます。

あなたのプレゼンが名プレゼンとして、認められるためには、聴衆の「参加」が必要ですが、本稿ではあなたがすべきことを、名プレゼンを交えてお伝えしようと思います。

感動するプレゼン

実際に心を動かされるプレゼンを見てみましょう。

以下のプレゼンは、ドラマ「下町ロケット」のモデルともなったと言われている、植松電機の社長、植松努氏がプレゼンしています。

Hope invites | Tsutomu Uematsu | TEDxSapporo

ぜひみて欲しいと思います。感動する、涙なしにはみられないようなプレゼンです。20分と長いですが、見る価値があります。

動画の内容についても語りたいところですが、プレゼンに関することだけに留めておきます(笑)

あらすじを以下にまとめます。本稿は、動画とあらすじを両方読むことで、より理解されるものになっておりますから、ぜひ以下のあらすじと、上記の動画を見てみてください。

あらすじ

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  • 子供の頃、宇宙というものに憧れた
  • 中学の教員にそんなことより、テスト勉強しろ
  • 宇宙開発は、めちゃくちゃ頭がよくて、金があるやつしかできない、別世界の話だといわれる
  • 金がないとできない夢というのは、誰かが作ったサービスに過ぎない
  • 時は進み、会社を経営するようになる。最初からうまくいった
  • しかし、調子に乗って失敗
  • 金を稼ぐということが善と考えるようになった
  • 孤児に会うことで、金を稼ぐことが本当に良いことなのか、わからなくなった
  • そのとき、子供の頃に描いた宇宙開発の夢を追いたくなった
  • 困難は多く、ロケットを開発することは危険だと知っていた
  • 安全なロケットを開発する研究をしている、大学の教授と出会った
  • ものを作れる人と、作りたい人が出会うことで、宇宙開発が可能になった
  • 思いは招く
  • 「どーせむり」という言葉が、可能性と夢を奪う
  • 生み出せないと、人から奪うことで幸せになろうとする
  • 失敗は、次の成功のためのデータに過ぎない
  • 人は諦めることをはじめから知っているわけではない
  • 失敗が悪いことで、失敗しないようにすることを学んで来てしまったかもしれないが、子供の頃は誰しも、ボタンがあればボタンを押したかった、ハンドルがあればハンドルを回したかった。しかし怒られることでやらないようになった。
  • どーせ無理というような言葉で自分に自信が持てない人は、やったことないことをやってみよう

上記が骨子です。

文字だけでも、示唆に富むプレゼンであることがわかりますね。実際にプレゼンが終わった後、聴衆たちは、スタンディングオベーションをおこなっています。

植松努氏のプレゼン資料

さて、プレゼン資料はどうでしょうか。率直に申し上げて、作り込んでいるわけではありません。パワポで文字と写真・イラストをいれただけという簡素なものです。

それでも聴衆たちはスタンディングオベーションです。

もちろん、ビジネスプレゼンと、このような講演プレゼンでは、スタンスがちがうということはあります。しかし、資料が作り込まれていなくても、人の心は動くのだということがわかります。

ここで注意して欲しいのは、資料作成をないがしろにして、ストーリーとプレゼンの仕方を磨けということではありません。むしろ、資料はさらにレベルの高いものであれば、より感動を呼ぶと思います。

資料は補助

植松氏の資料が、そこまでクオリティの高いものであったからとも言えますが、プレゼンは資料が主役ではありません。

プレゼンの主役は、まずは聴衆、その次はあなた自身です。資料はあなたのプレゼンのポイントを指し示すものですから、資料をみながら話したりしていると、聴衆を動かすことはできません。

このスタンスは、ビジネスプレゼンでも、TEDのような講演でも同じです。

あらすじと動画を見比べてみて

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ページの都合もあり、箇条書きですが、あらすじを書いてみました。文字起こしはLogmi等で確認してみてください。

なぜ、あらすじも動画を見てくださいと申し上げたかというと、あらすじと動画での感じ方の差が、プレゼンの意義だからです。

動画では何を感じましたか?

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私は、植松氏が涙ぐみながら話している時に、思わず感動して鳥肌がたってしまいました。号泣したという人もいることでしょう。

ずばり、プレゼンの意義は、情熱を伝えることです。

文字だけでは伝わりにくいのです。

それこそ、小説家ともなれば、情熱的に記述することも可能でしょう。ただし、プレゼンの限られた時間内にそれをするのは至難の技です。

心を動かすプレゼンをするには

上記の通り、あなたが登壇し、プレゼンをする意義は、情熱を伝えることです。資料を読むことではありません。聴衆の心や行動を動かすことがプレゼンの目標です。

資料を補助としてつかい、効果的にプレゼンをするようにしてみましょう!

(サムネイル画像出展:http://hoka-matome.net/2016/02/25/uematsu-tsutomu/)


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