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プレゼンの上手い人たちは極力、聴衆たちの集中力を妨げないように努力しています。
癖で「えー・・・」「そのー・・・」と場つなぎをしてしまうことってありませんか?
聴衆の立場になって考えますと、この場つなぎワードが頻発するとそればかり気になってしまいます。
このような場つなぎのワードは同じ人から発せられると、同じトーンで、同じリズムで発せられるため、そこだけ浮いて聞こえます。
これではせっかく内容を煮詰めても、聴衆に骨子が伝わりません。
林先生と池上彰さんのプレゼンでは、このような場つなぎワードを使っていないということに気づきます。
意識的に、えー、や、あーなどのワードを使わないようにしているのでしょうね。
そこで、場つなぎワードを使わないようにする手法をお伝えしましょう。
アナウンサーのようにスラスラ話すことをあたまに思い浮かべると、ハードルが高いです。すらすら話すことは練習がかなり必要です。
スラスラ話すことを目標にすると、スラスラ話せない時点で焦っていきます。
焦るとさらに言葉が出てこなくなり、場つなぎワードをいうことになってしまいます。
目標は高いことはいいですが、いつも話している口調よりもゆっくりで大丈夫です。意識的にゆっくり話すことで、通常と同じくらいのペースで話せるでしょう。
池上彰さんも林先生も、ごにょごにょ話してはいませんよね?
はっきりと、ゆっくり目に話しています。
「つまり」「しかし」「そして」など、間を空けて使いましょう。
そうすることで、聴衆に構成をしっかり伝えられます。また、自分の頭の中でも論理展開を整理することができますので、接続詞はしっかり伝えるようにしましょう。
また、スライドを切り替える時に、何をいうかというのも重要です。「続いて」「次に」など、自分の落ち着ける言葉を入れるのが良いと思います。
これは、自分が使い慣れたルーティンワードで、調子を修正するという効果があります。
ロールプレイングゲームでいう、セーブポイントのようなものです。このセーブポイントからまた、仕切り直しで焦りをぬぐいましょう。
リハーサルは何度してもよいのです。練習すればするほど、プレゼン内容は頭の中に残ります。構成が頭に深く刻み込まれていると、それだけ落ち着いてプレゼンすることができます。
とくに、ビデオカメラで記録してなんども見返してください。林先生も若い頃はビデオカメラを使って録画し、練習したといっています。
もちろん、いまではスマートフォンが発展していますから、お手持ちのiPhoneで良いと思います。
普段出している自分の声が、聞き取りやすいかどうかも、チェックしてみましょう。男性は、声が低いと篭りやすく、聞き取りづらくなります。話すペースと、ピッチの高さなど、客観的に見ることで、プレゼンがぐっと良くなります。
ビデオをチェックすると無意識に、どれぐらいの頻度で「えー」「あー」と言っているのがわかると思います。
ドラマは日常的なシーンを描いているものも多いと思います。たとえば恋人同士ではなしたり、会社の中で話すようなシーンも多く見られます。
俳優たちは自然に演技していますが、「えー」「あー」などは出てこないのです。出てこないからこそ、ドラマのストーリーは、邪魔されることなく頭に入ってきます。
作られた台詞のように、普段言わないことをいう必要はありませんが、意識的に場つなぎワードを減らして見てみましょう。
聴衆は、あなたのプレゼンを、今まで以上に理解しやすくなります。